「パソコン新世紀 - 32ビット・パソコンの時代/脇英世 著/講談社文庫」を盛岡にいた当時読んだことが今のプログラマ稼業を始めたきっかけでした。
17年前はパソコンのことなどまるで知識ゼロ、8割方は意味不明という技術系の本だったのですが、そんな私が読んでも非常にユニークな視点で技術を解説していて印象深いものでした。
当時はパソコン=NEC PC-9801という図式が出来上がっていたのですが、PC-9801のMS-DOSではIBM PCのMS-DOS用のソフトはそのままでは動作しないという状況が続いていました。それは原典であるIBM PCのMS-DOSをPC-9801のMS-DOSに「翻訳」してしまったためにおきていると解説していました。
「翻訳の鵜呑みは危険」という節がそうなのですが、ここで引き合いに出しているのが「お経」!!なんです。ざっくり要約すると次のような話でした。
・日本のお経はサンスクリットの経典を中国で漢訳したものが伝わっている。
・サンスクリットで「マーンジュシャーカ」と呼ぶ花の名前を漢訳では「曼珠沙華」と音訳した。
・仮にお経をサンスクリットから日本語にダイレクトに訳すのであれば、「曼珠沙華」ではなくて「マーンジュシャーカ」というほうが正確である。他にも漢訳では原典を正確に反映していないこともあるし、省略もあるが、漢訳そのものは韻などが練られていて完成形である。
・お経に並ぶ漢字すべてに意味があるのではなくて、カタカナで音訳したほうがずっと原典のイメージが伝わる。
(※ googleで検索すると「マンジュサカ」という表記が一般に使われているようです。)
ここでようやく2006/07/12 ワヤワヤ手を動かしたっづもなの続きになりますが、やっぱり方言がある程度わからないと、その面白味が半減するかなというのが率直な感想。
例えば「酒飲みと碾き臼」に酒飲んで帰ってきたトト(夫)は嬶(かかあ)に「うんとくやくやっていわれ」る訳ですが、翻訳すれば「強く説教される」ってとこでしょうか。でもこのニュアンスというか雰囲気までは伝わらないんですね。うちの母はいつも「くやくや」言ってたんで、私の場合はすぐにイメージが浮かんだりするわけなんですが(^^;;
おあげんせ